Un Moment Doux(アン モーマン ドゥ)~優しいひととき~

大好きなアニメ・漫画・声優さん(主に小野大輔さん♡)、ハンドメイド作品のことを書いてます。

「キネマの天地」を観る

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「キネマの天地」
作・井上ひさし
演出・栗山民也
出演・麻実れい三田和代秋山菜津子大和田美帆浅野和之木場勝己/古河耕史

あらすじ・1935年、日本映画華やかなりし頃、築地東京劇場の裸舞台に、小倉虎吉郎監督(浅野和之)に呼ばれて集められた銀幕のスター女優、立花かず子(麻実れい)、徳川駒子(三田和代)、滝沢菊江(秋山菜津子)、田中小春(大和田美帆)。
自分こそが日本映画界を背負っていると確信する女優たちである。ただ顔を合わせると口から出るのは、お互いを牽制しあう皮肉たっぷりの言葉と自慢話。そして興味あるのは自分のアップの数と台詞の量。
スター女優たちは監督の次回超特作『諏訪峠』の話と思っていたが、出演依頼されたのは去年好評を博した舞台『豚草物語』の再演話、しかもこの場で稽古まで始めようとする監督に、しぶしぶ稽古につきあう女優たちであったが、そこには小倉による思惑があった。
実は一年前『豚草物語』の上演時、彼の妻であり出演女優であった松井チエ子が舞台上で頓死したのである。死後見つかった彼女の日記には「わたしはK.T.に殺される」と記されていた。
殺人? 犯人はこの中にいる?
うだつがあがらない万年下積役者(木場勝己)を刑事に仕立て、松井チエ子殺人事件真犯人追及劇『豚草物語』の幕が開く。

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本日は、紀伊國屋サザンシアターで「キネマの天地」を観てきました!!

率直な感想、「超楽しかった♪」です。

席はちょっと後方の方だったけど、行って損はなしでした。

ただ、会場に着いたら結構年配の方が多くてビックリしましたけど(苦笑)

この話てっきりサスペンスかと思いきや、そうではない。

「あーーー、それが狙いだったんだーーー」っていう感じでした。(ネタバレしないように核心部分は黙っておきます) 

ただ、すごく面白かったのが、田中千春→滝沢菊江→徳川駒子→立花かず子という若い女優から順番に登場してくるのですが。

千春が登場した時は、助監督しかいなくて映画での自分のアップが少ないと文句タラタラ。しかも監督をあだ名で呼ぶ。

しかし、菊江が登場したら、千春は頭ぺこぺこ。しかも、「大根になりなさい」と言われる。(まだ、大根にも及ばない演技だからという皮肉たっぷりなセリフ・笑)

駒子が登場したら、千春&菊江は頭ぺこぺこ。来る前に菊江が出ていた映画と千春が出ていた映画を観ていて、感想を言うんだけどやっぱりあれこれ褒めているようでダメ出し。

更に、かず子が登場すれば、千春&菊江&駒子は頭ぺこぺこ。しかも、かず子は自分のセリフの量が少ないと映画に出なかったりケチつける。で、小春には「大根になりなさい」と菊江と同じことを言う。

とまあ、この上下関係がハッキリわかっていて、上を持ち上げる下がいるっていう構図が、どの世界にもある話なんですんごい見ていて面白かったです。


監督役の浅野さん…。

どうしても、「ベッジ・パードン」のケイトさんやらハロルドさんを思い出しちゃって、何か意味もなく笑っちゃいそうになりました。

同じ役者なので、喋り方(声)は同じもんだから、「ベッジ・パードン」を思い出すばかりで仕方なかったです。

また、万年下積役者の木場さん。

自分がやっていない役にさよならを告げる場面があるのですが、「ハムレットリア王メフィストフェレス」と言っていて。

メフィストフェレスって、「ファウストの悲劇」だし、勝村さんやってたし、萬斎さん出たし、木場さんも出てたじゃーーん!!と変なところで一人喜んでました(笑)


ただ、この舞台に出てくる女優は「ああ言えば、こう言う」っていう感じで、ある時は責めて、ある時は同情したりと、ある意味女の怖さを見た!!っていう感じでした。

だけど、この舞台、何か見終わった後はスッキリして帰れるというか、すごーーく気持ちいい作品でした。いつもなら、あの場面の意味が分からなかったとか、あれはどうなのよとか文句言っていることも多いんですけど(苦笑)


また、最初と最後に『蒲田行進曲』の曲が流れるんですが、カテコの前に全員横1列にならんで、大合唱してました。

こういう舞台って初めてでしたね。 

(帰り、蒲田駅に電車が止まった際、それに合わせて歌っちゃいそうになりました・笑)


いや~、こんなにも後味スッキリでとっても楽しかったお芝居は、久しぶりかも。

(いつ以来かも不明)

是非、機会があればまたこのキャストで見てみたいです。